JR三ノ宮駅のすぐ東側に、バスターミナルと劇場を備えた高さ165mの超高層ビルが誕生します。神戸市は2026年2月12日に開催した都市計画審議会で、雲井通6丁目北地区の都市再生特別地区指定など関連議案を全会一致で承認しました。(出典:神戸市都市計画審議会議案)。
どんな計画?
対象地は、JR・阪急・阪神の三ノ宮駅から東へ約150mに位置する雲井通6丁目北地区(約0.8ヘクタール)。現在は商業施設が立地するエリアで、三宮の中心部に近い好立地です。
ここに整備されるのは主に2つの機能です。
- 🚌 バスターミナル(新たな中・長距離バスターミナル)
- 🎭 劇場
高層部は最大165m(40階建て相当)、中層部は最大60mという大規模な建物になる予定。神戸の「新たな玄関口」にふさわしい都市機能を集約させる狙いがあります。
なぜ今、このエリアなの?
神戸市は三宮周辺を「特定都市再生緊急整備地域」に指定しており、まちの再生を急ぐ地区として重点的に整備を進めています。その中心的なプロジェクトが、雲井通5・6丁目の再整備です。
現在、神戸市内には分散している高速バスや夜行バスの乗り場を、駅近くに一本化することで、国内外からの来訪者が使いやすいターミナルを目指します。
建築ルールのポイント
今回の都市計画では、この地区に適用される建築ルールが新たに定められました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 容積率(最高) | 1,100%(通常の約3〜4倍) |
| 建ぺい率(最高) | 80% |
| 高さ(中層部) | 最大60m |
| 高さ(高層部) | 最大165m |
「都市再生特別地区」という制度を活用することで、通常の規制よりも高い建物・高い容積率を特別に認める代わりに、バスターミナルや劇場といった公共性の高い施設の整備を義務付けています。
5丁目と6丁目、セットで「バスタ三宮」エリアへ
今回の6丁目北地区の計画は、隣接する雲井通5丁目の再開発とセットで理解するとより全体像が見えてきます。
現在、三宮駅周辺には6箇所に分散したバス乗降場があり、1日約1,700便もの中・長距離バスが発着しています。これらを一か所に集約し、西日本最大級のバスターミナルとして生まれ変わらせるのが今回のプロジェクトの核心です。
整備は段階的に進められ、Ⅰ期(雲井通5丁目地区)は2027年度頃の完成を予定。その後、6丁目北地区(Ⅱ期)へと続く計画です。
5丁目では、バスターミナルに加えて以下の機能が計画されています。
- 📚 図書館(9〜10階):屋上庭園と一体になった読書空間。ICT活用で利便性を向上
- 🎵 大ホール(4〜8階):約1,800席の大ホールと多目的スペース
- 🌿 屋上庭園
6丁目北地区には高さ165mの高層棟(バスターミナル・劇場・オフィス・ホテルなど)が入り、2つのエリアが一体となって神戸の新たな玄関口を形成します。
どんなバスターミナルになるの?
新しいバスターミナルの大きな特徴は、乗車場と降車場を分けるという設計思想です。
降りた人はすぐ鉄道やタクシーに乗り継ぎたいというニーズが高いのに対し、乗る人は発券や待合のためのスペースが必要。この違いに着目し、動線を分けることで双方の利便性を高めます。
乗車場側には、ゆとりある待合空間のほか、物販などの商業施設や観光案内センターの設置も検討されており、バスを待つ時間も快適に過ごせる空間づくりが目指されています。
2026年2月12日、審議会で正式承認
この計画は、2026年2月12日(木)に神戸市役所で開催された2025年度第3回神戸市都市計画審議会に諮られ、関連する6つの議案すべてが原案のとおり承認されました。
道路の整備や周辺公園の変更なども合わせて議決されており、街全体を一体的に作り替える大規模プロジェクトとして動き出しています。
神戸の玄関口が変わる
三宮エリアは近年、駅前広場の整備やバスセンターの移転など、少しずつ顔を変えてきました。今回の計画が実現すれば、駅東側に新たなランドマークが誕生し、神戸を訪れる人の「最初の景色」が大きく変わることになります。
今後の着工・完成スケジュールや、具体的なデザインの発表が注目されます。




